群馬と長野の県境にある浅間山は
大昔から噴火を繰り返している活火山。
さかのぼること江戸時代は天明三年、
大噴火を起こした浅間山から
黒煙と共に大量の土石なだれが流れ下り、
麓にある鎌原村を飲みこみました。
多くの村人が土石なだれの犠牲になり、
助かったのは高台にある鎌原観音堂に
駆け上るなどした人々だけでした。
そんな日本のポンペイとも呼ばれる
サバイバル遺跡のことを学ぶため、
平野部からは少し離れた群馬の片隅
嬬恋村まで足を伸ばしてきました。
鎌原観音堂の場所は
群馬県吾妻郡の嬬恋村。
鶴舞う形の群馬県の鶴のお尻のへん。
北毛地域(北西部)に位置します。
嬬恋と言えば広大なキャベツ畑。
丘陵大地を埋め尽くす一面のキャベツ畑と
浅間山のコントラストがいと美しい。
浅間山の北方の麓、
鎌原地区に鎌原観音堂はあります。
駐車場は観音堂の入口のところに
参拝者用の専用駐車場がありました。
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観音堂付近の地理はこんな感じ。
北側に浅間・白根火山ルートが走り
見渡せば浅間山や四阿山。
素晴らしいロケーションです。
天明3年に起きた浅間山大噴火の際
土石なだれが旧鎌原村を襲い、
鎌原観音堂へ避難した93人だけが
助かったと伝えられています。
石段は今は15段しかありませんが
昔は全部で50段ありました。
噴火で発生した土石なだれで
残りの35段は地面に埋まり、
最下部から女性2名の遺体を発掘。
朱色の太鼓橋の下には当時の石段があり
実際に起きた悲劇を感じることができます。
今も村人の子孫の方達が交替で
お堂にいらっしゃっており、
参拝なさる皆様に
当時のことをお話ししてくれます。
観音堂から整備された階段を上がると
嬬恋郷土資料館があります。
浅間山の噴火で埋没した
鎌原村の発掘品などを展示。
ガイドによる解説(要予約)では
よりリアルに当時の様子が分かります。
観音堂を訪ねる際は是非
資料館にも足をお運び下さい。
詳細は嬬恋村観光協会の
公式ホームページから ↓

群馬県民の皆様ならどなたでも
馴染みのあるであろう名峰・浅間。
四季折々の美しい姿に
魅了されることと思います。
ですが今なお続く火山活動。
噴火の恐れがあることもお忘れなく。
そんな鎌原村の悲劇を語り継ぐ
高台にある観音堂の物語。
嬬恋の歴史と村民の力強さを
一番よく知れる場所だと思うんだ。
北毛方面へお出掛けの際は是非(。ᵕᴗᵕ。)”
鎌原観音堂について
鎌原観音堂(かんばらかんのんどう) | |
住所 | 群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原492 |
問い合わせ | 0279-97-3852(鎌原観音堂奉仕会) |
営業時間 | – |
定休日 | – |
公式サイト | 鎌原観音堂 | (一社) 嬬恋村観光協会 |
アクセス | JR吾妻線 万座・鹿沢口駅から2.5km |
地図 |
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