群馬県民の必修科目"上毛かるた"。
そのかるたの"あ"の札で詠まれるのが
吾妻郡嬬恋村の鬼押出し園さん。
浅間山の麓に広がる溶岩の芸術を楽しめる
上信越高原国立公園内の施設です。
自然のエネルギーの驚異と壮大さを
目の当たりにできる、
国内でも非常に珍しい観光名所。
眼前に広がる雄大な浅間の山と
大噴火により無数に散らばった溶岩は、
もはや日本のものとは思えない
圧巻にして荘厳の景勝地です。
また、園内には高山植物の観察コースもあり
季節の花を楽しみながら散策できます。
撮影スポットも目白押しだ( ・ㅂ・)و ̑̑グッ
以下、鬼押出し園さんの魅力に迫ってみたので
お付き合い頂ければ幸いです。
この記事の目次
鬼押出し園の概要
1783年(天明3年)におきた
浅間山の大噴火の際に、
流れ出た溶岩から形成されます。
浅間山"前掛山噴火口"から
短時間に流出した大量の溶岩が、
火口から5.5km、広さ6.8k㎡
推定体積1.7×108㎥の規模で広がり、
末端部では50m以上の厚さに達する
塊状溶岩で構成されているんだとか。
その姿がまるで
「鬼が押し出して作ったようだ」と、
言われた事から"鬼押出し"と
命名されたとのことですよ。
鬼押出し園の場所とアクセス方法
鬼押出し園さんの場所は
群馬県吾妻郡嬬恋村の鎌原。
"鶴舞う形の群馬県"の左翼、
秘境も秘境、長野県との県境
標高1,300mに位置します。
冒頭での述べた通り、
上信越高原国立公園内の施設で
運営はプリンスホテルズ&リゾーツ。
西部ライオンズでお馴染みの
西部グループの所有だ。
関東方面からお車でお出掛けの場合は、
上信越道 碓氷軽井沢I.Cを降りて
リゾート地・軽井沢を横目に、
中軽井沢⇒県道146号線でヒルクライム。
"峠の茶屋料金所"で通行料を支払って
鬼押ハイウェー(有料道路)を快走。
碓氷軽井沢I.Cから約30km。
平常時なら45分で目的地に到着です。
ちなみに"峠の茶屋料金所"から
鬼押出し園までの軽井沢区間の料金は、
片道で普通車280円でした。
(2020年8月現在)
帰る時も同料金が掛かるから注意ね。
なお、予備知識をぶっこむとすれば、
鬼押しハイウェーの営業時間は
通常時は9:30~17:30。
営業時間外は料金所をスルー可能。
時間外なら無料で通れちゃうんだよ。
早起きはなんちゃらってやつ( ・ㅂ・)و ̑̑
羨ましきは嬬恋村の村民は無料らしい。
公共機関でお出掛けの場合は、
北陸新幹線 軽井沢駅からバスで約40分。
しなの鉄道 中軽井沢駅からバスで約30分。
JR吾妻線 万座・鹿沢口駅から
バスで約25分で来れるようですよ。
駐車場について
鬼押しハイウェーを走っていれば
鬼押出し園の看板が見え。
案内通りに車を走らせれば
自ずと駐車場が見えてきます。
駐車場は第1~第4駐車場まで。
普通車は第1か第4にお停め下さい。
駐車料金は無料です。
普通車は約750台の収容が可能。
第2と第3駐車場は観光バス専用みたい。
入園の際は"割引券"を使っちゃおう
駐車場に車を停めたら
入園口を目指しましょう。
第1駐車場からだと
グルっと建物を周回する感じ。
矢印に沿って進むと入園口に到着。
入園料はおとな650円、こども450円。
(2020年8月現在)
なお、鬼押出し園 公式サイトでは
お得な割引券が掲載されていますよ。
また、鬼押しハイウェーの
"峠の茶屋料金所"でも、
料金を支払ったら割引券貰えました。
割引率はどちらも同じです。
折角だからお得に入場しちゃいましょう。
いざ、鬼押出し園の園内へ・・・。
押し出されることがないよう
しっかり挨拶してからね(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)” ペコリ
鬼押出し園 遊歩マップ
鬼押出し園の園内マップがこちら。
左側の現在地(入園口付近)から
中央・右側に溶岩の園が広がります。
園内は遊歩道が整備されており
モデルコースの用意もされています。
入園口から道なりに進んでいくと
左手に朱色の門が現れます。
この門が全てのコースのスタート地点。
ここから物語が始まります(。-∀-)
惣門(二天尊像,鬼押出之碑)
堂々と鎮座する朱色の惣門は
東叡山寛永寺別院 浅間山獄観音堂惣門との表記。
左側に増長天、
右側に持国天が祀られています。
門の左側には鬼押出之碑。
詳しくは長くなるので割愛。笑
実際に見てご確認下さいね。
惣門を潜り散策、スタート٩( ‘ω’ )و
表参道(惣門~浅間山観音堂)
まず最初に進むのが"表参道"。
惣門から"浅間山観音堂"までの
510mを歩くコースです。
惣門を潜るとすぐに目の前には
大噴火によって形成された溶岩群。
あぁ、こりゃすげぇ・・・。
もはやここは群馬でも日本でもない。
そんな景色が一面に広がります。
どこまでも広がる溶岩のアート。
手つかずの神秘に感動すら覚えます。
太陽を遮る物が全くないため
どこまでも直射日光。笑
要所要所にあるお休み処(日陰)で
休憩しながら歩をお進め下さいね。
徐々に姿を現す"浅間山観音堂"。
水盤舎
・・・と、その前に左手に水盤舎が鎮座。
いわゆる手水舎だと思うんだ。
徳川家の水盤舎を模して昭和47に建立。
水は溶岩流の地下水を利用しています。
さて身を清めようと思うもご時世ね。
使用中止になっていました。
身を清めた気分になりつつ
観音堂を目指します。笑
こんな無機質な岩場に
立派な松が生える不思議ね。
さすがに人の手が入ってるよね?
鐘楼堂
水盤舎から程なく進むと鐘楼堂。
鐘を撞く梵鐘がある建物ね。
辺りに美しい鐘の音を・・・
遮る物がないのでどこまでも響きそう。
鐘楼の斜向かいにある
"太鼓橋"を渡ると第一の目的地。
弁慶とか居そうだよね(‘ω’)
鬼押出しの厄除け"浅間山観音堂"
太鼓橋を渡ると左側に
浅間山観音堂が鎮座します。
天明三年(1783)の
浅間山大噴火の犠牲者供養の為、
昭和33年に寛永寺別院として建立。
現在では噴火犠牲者の霊を鎮めると共に、
"鬼押出しの厄除け観音さま"として
多くの方々の信仰を集めています。
ご本尊に聖観世音菩薩が祀られます。
しっかり手を合わせましょう。
なお、入園口からだいぶ標高があるので
見渡せば周辺の絶景を望むことができます。
眼下には入園口を確認。
ずいぶん遠くまで来たなぁ。
浅間山観音堂"御朱印"
なお、御朱印・御札受所は
拝殿の左右にございます。
御朱印は直書き対応。
書き置きもありましたよ。
で、この日は御朱印帳を忘れるって言う
失態をおかして書置きを頂きました。笑
観音堂のすぐ脇にはお休み処。
名物の厄除だんごや味噌おでん、おやき
甘酒などの販売がありましたよ。
群馬だもん、
上州名物"焼きまんじゅう"も(´Д`)
休憩がてらに立ち寄ってみては。
高山植物観察コース
浅間山観音堂で参拝を終えたら
"高山植物観察コース"を歩いてみよう。
観音堂から見晴らし台を通り
入園口までを結ぶ700mのコース。
その名の通り高山植物を
観察しながら歩むコースです。
道中は緩やかな傾斜と
緑が多い印象を受けます。
標高1,358m"見晴台"
高山植物観察コースを進むと
程なくで"見晴台"に到着。
標高1,358m。
眼前には群馬・長野の山間が広がり
眼下には無数に散らばる溶岩。
まこと見事な景色に心奪われます。
振り返れば雄大な浅間山。
素晴らしいパノラマビジョンだ。
展望にひとしきり感動したら
高山植物を観ていこう。
コース内にはヒカゲツツジやヤマハハコなど
季節の高山植物が溶岩の間から鑑賞できます。
ヒカリゴケの生育も。
お出掛けをした真夏の時季は
植物があまり咲いておらず(´-ω-`)
今度は良い時季を狙って来よう。
樹齢約100年"石割の松(いしわりのまつ)"
高山植物観察コースの道中には
樹齢約100年の"石割の松"。
溶岩の隙間からたくましく生育する松で
噴火被害にも負けずに君臨します。
うんうん、生命力よね。
ここも鬼押出し園の見どころですよ。
お土産は"鬼押出し園 売店センター"
高山植物観察コースをひとしきり歩き
入園口付近まで戻ってくると、
"売店センター"が見えてきます。
いわゆるお土産屋さん。
鬼押出し園オリジナルグッツや
信州名物、浅間高原の特産品を販売。
もちろん群馬の特産品もね。
ここでしっかり群馬の経済を
回してって下さいね((*゚Д゚)ゞ 笑
売店コーナーに併設して
楽焼・陶芸コーナーってのも。
お茶碗などの陶芸品や
浅間の魔除鬼が売っています。
愛くるしいよね。
おひとつご自宅にいかが?
ランチは"展望レストラン"
入園口の近くには"展望レストラン"。
ハンバーグやパスタなどのほか
おそばやおうどんなどを楽しめます。
観光地がゆえ、団体様も歓迎。
一階には"麺屋 鬼火山"。
園内で本格的なラーメンが頂けます。
この日は時間が早かったため
どちらも営業時間外(´Д`)アァ
ともあれ鬼押出し園でのランチは
この建物一択になると思います。
二階には展望台。
ここからの景色も素晴らしかったです。
無料休憩所(ジオサイト一覧展示コーナー)
ひとしきり園内を楽しんだら
入園口から帰路につきます。
入園口から駐車場までの間にあるのが
無料休憩所(ジオサイト一覧展示コーナー)。
浅間山麓ジオサイトプロジェクトの
ジオサイト一覧が展示されています。
ゆるキャラだと思うんだけど
"あさマン"にハートブレイクしたんだ。
休憩がてら是非お立ち寄りを。
ONI ONI DONがあなたを待っています。
昭和を知る人間なら
このレトロな雰囲気たまらないよ?
標高1,300mに構える秘境の観光スポット
標高1,300mの避暑地に構える
秘境グンマーの観光スポット。
大小様々な溶岩が一面に広がる
類まれな光景はまさに神秘。
そこに鎮座する"浅間山観音堂"は
パワースポットとしても間違えなしだ。
なお、空近く遮るものが無いので
日焼け止めや日傘があると重宝しますよ。
朝はとても早く8時にオープン。
観光施設らしから早朝営業も魅力です。
雄大な浅間山に見守られながら
爽やかな風が吹く高原を早朝散歩。
その後、軽井沢観光と洒落込むも良し♪
鬼には出くわさないと思うけど
もし見つけちゃったら軽く会釈。
礼節を重んじれば
押し出されることはないと思うんだ(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
これにてまとめとさせて頂きます。
長々とご精読ありがとうございました。
鬼押出し園について
鬼押出し園(おにおしだしえん) | |
住所 | 群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1053 |
問い合わせ | 0279-86-4141 |
営業時間 | 8:00〜17:30(最終入園17:00) ※季節により営業期間・時間の変更、または営業を休止する場合がございます。 ご利用の際はご確認ください。 |
定休日 | 水曜日 |
入園料 | 中学生以上650円、小学生450円 |
公式サイト | princehotels.co.jp/amuse/onioshidashi |
アクセス | ■お車でお出掛けの場合 上信越道 碓氷軽井沢I.Cから約45分 上信越道 小諸I.Cから約50分 ■電車でお出掛けの場合 北陸新幹線 軽井沢駅からバス約40分 |
駐車場 | 有り(無料) 普通車約750台、バス約35台 |
地図 |
群馬には観光スポットが目白押し
"鬼押出し園"以外にも
群馬は気になるスポットが目白押しです。
まとめてみたので併せてお読み下さい。
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