国指定名勝 楽山園
2019年9月15日(日)
群馬でニッポンの庭園美が観れると知り
その風情を味わってきました٩( ‘ω’ )و
お出掛けしたのは楽山園(らくさんえん)。
甘楽郡甘楽町に構える
江戸時代初期に造られた日本庭園です。
小幡藩二万石の藩邸に付属し
群馬県内では唯一の大名庭園。
西や南の山々を借景とした
広がりのある空間構成は、
まさしく「日本庭園美」の極み!
大学生時代に造園科学を専攻し、
様々な日本庭園を訪れて目を養ってきましたが
「こりゃあ良い日本庭園だ!」と
舌鼓を打ったんだ(*´ω`*)笑
そんな城下町 甘楽における国の名勝を
グルっとお散歩してみました。
以下にまとめてみたので
観覧の際にお役立て頂ければ幸いです。
この記事の目次
国指定名勝 楽山園とは
江戸時代初期に織田氏によって造られた
小幡藩邸(おばたはんてい)の庭園。
池泉回遊式の借景庭園で、
「戦国武将庭園」から「大名庭園」へと
移行する過渡期の庭園と位置付けられ、
京都の桂離宮と同じ特色があります。
10年に及ぶ復元工事を経て
2012年から一般公開が始まったそう。
群馬県内に唯一存在する貴重な大名庭園。
国の名勝にも指定されています。
楽山園の場所
名勝楽山園の場所は群馬県甘楽郡
甘楽町の大字小幡と言うところ。
上野国の小幡藩に位置します。
近くには桜の名所として名を馳せる
城下町小幡の桜並木があったり、
こんにゃくのテーマパークである
こんにゃくパークも有り意外と賑やか。
それらを横目に道を歩めば
絶景の庭園美が待っています(*‘∀‘)
アクセス方法
お車で高速道を利用の場合は、
上信越自動車道 富岡I.Cが最寄り。
インター出口から約3.5km。
一般道で高崎方面からであれば、
国道254号線 福島交差点を曲がり
甘楽町役場方面へ約3.5km。
電車をご利用の場合は、
上信電鉄 上州福島駅が最寄り。
駅を下車して約3.7kmです(‘◇’)ゞ
駐車場(駐輪場)
駐車場は楽山園入口のすぐ横に
だだっ広いのがございます。
普通車29台、中型バス以下2台
停めることが出来る模様。
料金は無料です(*´ω`*)
この駐車場がいっぱいでも
周辺に無料駐車場がたくさん有ります。
お出掛け前に下記URLからご確認下さい。
PDFファイルになっています。
先のだだっ広い駐車場の隅っこに
申し訳程度の駐輪場有ります。
ローディーの方々も安心・・・
して停められるだろうか(;´・ω・)ウーン
番所・・・観覧券の購入
入口の脇に番所があり
そこで観覧券を購入します。
観覧料(1人につき1日1回)は以下 ↓
高校生以上 300円
中学生以下 無料
団体20人以上 250円
年間パスポート 1,000円
となっていました。
(2019年9月観覧時)
クーポンや割引などはない感じかな?
調べても出てこなかったんだ。
まぁ元々の観覧料が
良心的な価格設定ですからね。
ありがたや、ありがたや(‘ω’)
中門・・・楽山園、入園
中門と呼ばれる門が
楽山園への入口。
ここから入園の運びです。
立派な門構えですね。
期待が膨らみます(*’ω’*)
楽山園の見どころ
織田氏により築庭された楽山園。
複数の茶屋を設け
「庭園と茶事」を巧みに演出します。
心やすらぐ庭で。
西や南の山々を借景とした
広がりのある空間構成。
江戸時代と変わらぬ景色の中で、
ゆったりと静かなひと時を過ごします。
楽山園の風景図
引用:甘楽町オフィシャルサイト
クリック(タップ)で拡大します
楽山園の全体像はこんな感じ。
観覧料を支払った番所や
入園した中門は東側(左側)になります。
中門から中心にある庭門を目指し、
門を潜って南側(上側)へ。
時計周りにグルッと一周の運びです。
藩邸御殿跡
楽山園に入り程なく進むと
藩邸御殿跡が現れます。
小幡城と呼ばれた御殿の跡地。
東側に広間などの公的空間、
北側に台所、西側に生活空間と
3つの空間で構成されています。
傍らには金明水と呼ばれる井戸。
水道なんてない時代だ(‘Д’)クワッ
庭門
御殿跡の横にある庭門から
庭園に入ります。
うん、この門も立派。
遠めから見るとこんな感じ。
手前に御殿跡。
庭門から繋がる塀が長い長い。
昆明池(こんめいいけ)
門を潜ると眼前には
昆明池(こんめいいけ)。
池泉回遊式庭園が姿を現します。
北側から見るとこんな感じ。
周りに48のいろは石を配し
周辺の山々の借景を持ちます。
うん、美しい(*´ω`*)
そこを眺めながら
ゆっくりと歩を進め・・・。
凌雲亭(休憩所・お茶席)
お次に現れるのが凌雲亭。
お抹茶と季節の和菓子が楽しめる
お茶席(休憩所)です。
泉水と築山、その奥に連なる
借景の山々を眺めながら
優雅にお茶が出来るんだ。
この日は時間(とお金)に余裕なく
立ち寄れませんでしたが、
ここは次回の宿題に・・・。
泉水(せんすい)
凌雲亭の目の前の泉水(せんすい)。
昆明池が池泉回遊式庭園なら
こちらは東南庭園と区別されています。
池には睡蓮の花が咲き
これがまこと見事に絵になります。
うん、いいわ~(*´ω`*)
ぼたん園・四方竹
東南庭園を更に歩みます。
マツやモミジ、四方竹などの
植栽で構成され。
池泉回遊式庭園とは
また一味違った趣きがあります。
昆明池側に戻ってきました。
南側からだとこんな感じ。
中島
昆明池には中島が有り、
土橋を渡り上陸も可能です。
鯉が餌をくれと近づきます。笑
南側には滝口が有り。
小さな滝が池に落ちます。
うん、風情よね。
腰掛茶屋
中島の近くには腰掛茶屋。
その名の通り腰掛けて寛げます。
五角形の形状は
全国でも珍しいそうですよ。
そこから池を眺めれば
先に向かった中島が美しく。
梅の茶屋
お次は梅の茶屋なる茶屋へ。
高台に建てられており
庭園前景を見渡すことが出来ます。
茅葺の屋根、コケラ葺きの建物で
藩主の休憩処だったようです。
靴を脱いで座敷にお邪魔をすれば
風がスーッと通り心地よく。
眼下には先程歩いてきた
庭園が一面に美しく鎮座します。
雄大だ(*´Д`)ハァハァ
殿様気分も味わえるんだ。
他に人が居なければ
ゴロッと寝転がるも良し。笑
ずっと居られる。
この場所が楽山園において
最大の魅力なんじゃないかなと。
楽山園のウメ
庭園北西側の小高い丘に
梅の木が美しく植わります。
梅の茶屋の近くに有り
その名の所以・・・でもあるのかな?
樹木高10m。
町指定天然記念物なんだそう。
そこから歩を北東へ進め・・・
拾九間長屋(じゅうきゅうけんながや)
藩邸の使用人達が暮らしていた
拾九間長屋に向かいます。
使用・・・人?
ちょっとツッコミたい気持ちを
グッと我慢したんだ(‘ω’)
現在は事務所と展示スペースに
なっているようですよ。
寛げるスペースも有りました。
展示スペースでは楽山園の紹介や
出土品などの展示、
大型スクリーンで城下町 小幡の
映像も紹介されています。
北裏門
で、北側にある北門から
楽山園をあとにします。
一番最初の中門は出入口。
こっちは出口専用です。
入園は番所へお願いします(‘◇’)ゞ
長岡今朝吉記念ギャラリー
北門を出るとすぐ正面に
入ってくれと言わんばかりの
長岡今朝吉記念ギャラリーが有り。
長岡今朝吉名誉町民が寄贈された
絵画96点を30点程度を順次展示。
甘楽町検定クイズのある図書コーナーや
軽食喫茶コーナーなんてのも。
入場は無料。
特別展示観覧料は
200円掛かります。
この扉の奥が特別展示(有料)ね。
今回は時間(とお金)の都合、
立ち寄りませんでしたが・・・(以下略
楽山園と共に甘楽町を訪れた方の
安らぎの場として。
また地域の生涯学習の場として
ふるさとを伝習する役割を担います。
こちらへも併せてお出掛け下さいませ♪
楽山園のまとめ
楽山園という名前の由来は
「知者ハ水ヲ楽シミ、仁者ハ山ヲ楽シム」
という論語の故事から
名付けられたと言われています。
平和の始まりを意味する元和(げんな)元年に
小幡の地を拝領した織田信雄。
戦乱の世を駆け抜けようやく
訪れた天下泰平の世に築いた楽山園には、
世の平和と領民の安心を
願う気持ちが込められているそうな。
出掛けたこの日は9月中旬、
ちょいと暑くも清々しいお天気で。
深まる緑は少しずつ
衣替えを始める頃のお出掛けでした。
秋が深まれば紅葉の趣き、
冬が深まれば静寂の雪化粧・・・
春はもえ黄の若葉とヤマザクラ、
夏には濃緑が水面に映え。
四季折々、いつ出掛けても
素敵な景色を楽しむことが出来ます。
借景の山々と
建築美が織りなす豊かな情景。
行きたいと思った時がお出掛け日和(*´з`)
名勝の庭園美にうっとりしましょう♪
長々とご精読、有難うございました。
国指定名勝 楽山園について
国指定名勝 楽山園(らくさんえん) | |
所在地 | 群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡648-2 |
問い合わせ | 0274-74-4795 |
営業時間 | 3月~10月 9:00~17:00(入園は16:30まで) 11月~2月 9:00~16:00(入園は15:30まで) |
定休日 | 年末・年始(12月29日~翌年1月1日) |
観覧料 | 高校生以上 300円 (団体20人以上 250円) 中学生以下 無料 |
公式サイト | 甘楽町オフィシャルサイト |
駐車場 | 有り(無料) |
アクセス |
●お車の方 ●電車をご利用の方 |
地図 |
楽山園近くでのおすすめランチ
「道の駅 甘楽」で名物「轟みそピザ」
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