群馬県富岡市にある世界文化遺産
"富岡製糸場"から車で約30分。
「富岡製糸場と絹産業遺産群」の
構成資産のひとつとして、
世界遺産に登録された
藤岡市の高山社跡へお出掛けだ٩( ‘ω’ )و
明治16年に「清温育」と言う
優れた養蚕法を確立し、
品質の高い生糸を
大量に作ることに貢献した、
教育機関"高山社"の跡地。
現在は絹産業を支えた重要な歴史を
学ぶことが出来る施設になっています。
てな訳で今回は自分が住んでいる
群馬県藤岡市の観光スポットをご紹介。
たまには住んでいる地域のことも
記事にしないとバチが当たる(*ノωノ)アァァ
そして目指すは藤岡市観光大使。笑
以下、高山社跡の魅力に迫ってみたので
お付き合い頂ければ幸いです♪︎
この記事の目次
"高山社跡"の概要
2014年(平成26年)に登録された世界遺産
"富岡製糸場と絹産業遺産群"を
構成する資産のひとつで、
高山村(現・群馬県藤岡市高山)の
養蚕業者 高山長五郎氏が、
1884年(明治17年)に設立した
養蚕業の研究・教育機関。
「養蚕改良高山社」の名で
養蚕業の発展に取り組んでいました。
蚕業学校の展開により
長五郎氏が確立した養蚕技法、
「清温育(せいおんいく)」の
普及に大きく貢献。
日本全国から遠くは中国にまで
その養蚕技法が広まったそうですよ。
高山社跡は長五郎氏の生家であり、
1887年(明治20年)に
当時の藤岡町に本部が移転するまで、
養蚕技術の研究や伝習の場だったそうです。
高山社跡の場所とアクセス方法
高山社跡の場所は
群馬県藤岡市の高山(たかやま)。
藤岡の市街地からは少し離れ、
周りを山々に囲まれた
長閑な田舎風景にございます。
お車でお出掛けの場合は、
上信越道 藤岡I.Cから
県道13号線と県道176号線を経由。
約10km、20分で目的地に到着です。
電車でお出掛けの場合は、
JR八高線 群馬藤岡駅が最寄り。
駅から約8km、タクシーで20分。
また、JR高崎線 新町駅からであれば
約12km、タクシーで約30分です。
なお、どちらの駅からも
バスの運行があるようですよ。
ちょっと本数少ない印象ですが
お出掛けの際は是非ご利用下さい。
詳しくは藤岡市 公式サイトから
ご確認下さいませ ↓
駐車場について
駐車場は高山社跡の道向かいに
5~6台程度のスペースが有るのですが、
駐車可能台数に限りがあるため、
一部を除き、体の不自由な方専用と
なっているみたいです。
ごめんなさい、その事を知らずに
今回そこに停めてしまいました。汗
お許し下さい (。-人-。) ゴメンナサイ
高山社跡から約350m市街地よりに
市営駐車場(高山社跡駐車場)、
約250m市街地より(三名川対岸)にも
駐車場がございます。
そちらにお車を停めてGO!
なお、駐車場から高山社跡までの道路は
道幅も狭く危険ですので、
三名川沿いの遊歩道をご利用下さい。
観覧料と観覧時間
駐車場に車を停めて、いざ施設内へ。
まず見えてくるのが長屋門。
江戸時代後期の建築と考えられる
とても立派な武家屋敷門です。
長屋門が受付になっており
そこで観覧料をお支払いします。
観覧料は大人は500円、
高校生以下は無料。
藤岡市民も無料だった( ・ㅂ・)و ̑̑グッ
(2020年9月執筆現在)
支払う気満々だったので
なんか得した気分になりました。笑
観覧時間は9:00~17:00。
最終入場は16:30となっています。
高山社跡を見学しよう
長屋門を潜ると素晴らしい庭園が広がり
正面奥に母屋兼蚕室が鎮座します。
ソロでじっくり見学も可能ですが、
お声を掛けるとガイドさんが
親切丁寧に施設内の説明をしてくれますよ。
また、外人さん向けにスマートフォンでの
音声ガイダンスも有るようです。
そちらも是非ご活用クダサイ。
高山社の顔となる"母屋兼蚕室"。
見学のメインはここだと思う。
懐かしい気分に駆り立てられるのは
祖父母が養蚕農家だったから。
お蚕さん飼っていた家は
こんな感じだったなぁ(*´ω`*)ハァ
靴を脱いで施設内へお邪魔します。
入口を背に右側に目を向けると
グッツの販売コーナー。
高山社跡の復元模型が置かれます。
左側に目を向けると
見応えありそうな資料の数々。
まずは1階から見学だ。
1階 母屋|貴重な資料を見学
1階の母屋では当時使われた
教科書など貴重な資料や、
長五郎氏の生家であった
高山家の面影を知ることができます。
地元のガイドさんから是非
「養蚕」のお話を聞いてみて下さい。
かつて居間であったであろう場所では
「清温育」の解説資料や、
実際に使用していた道具などの展示。
資料室では長五郎氏が書き記した
養蚕法の貴重な資料の展示がありました。
かつて台所だったであろう場所では
説明ビデオの鑑賞も出来ますよ。
奥に歩を進めると畳の部屋では、
襖書の書家・成瀬蓮堂氏の書が
飾られていました。
企画展か何かだったんだろうか・・・。
2階 蚕室|清温育に触れよう
1階で「清温育」の基礎知識を学んだら
2階でその養蚕法に触れてみよう。
2階へは階段で向かいます。
傾斜がきつく足の踏み場の少ない
上り下りのためだけに特化したスタイル。
祖父母の家もそうだったので
昔はこれがデフォルトだったのね。
見下ろすとこんな感じ。
急でしょ?
手摺りがないと怖いよね。笑
2階は通風と温度管理を大切にした
「清温育」の養蚕法を、
当時の面影そのままに
見て触れて感じることが出来ます。
先祖伝来の屋敷を壊し、
理想的な構造の蚕室へと造り変え
試行錯誤の上「清温育」を確立。
もはや執念よね(||゚ω゚)
余談ではありますが
襖から覗く庭園美が素晴らしい。
秋の紅葉シーズンは特に
絵になりそうな予感がします。
この絶景も見どころのひとつ。
是非、お見逃しなく!
換気のため棚の下は1階から2階へと
空気が吹き抜けるよう、
開閉できる構造となっています。
温度と換気の微調整を行うため、
2階の床下には
火鉢を置くボックスを設置。
エアコンがなかった時代に
お蚕さんが元気に活動するよう、
随所に創意工夫が施されています。
なお、1階のテレビには
2階のライブ映像が映し出されています。
悪いこと出来ないよ( ´_ゝ`)笑
2階の縁側から長屋門と庭を眺める。
秘境が織り成す深緑との借景が素敵だ。
これにて"母屋兼蚕室"の見学を終了。
アンケートを記入して
別の施設も見学していこう٩( ‘ω’ )و
長屋門
高山社跡に入る際に潜る長屋門も
"母屋兼蚕室"に負けず劣らずの見学施設。
平成30年10月に修復・補強工事が完了し
新たに展示室として一般公開を開始しました。
"西側長屋"では祈祷札や分教場の角印、
養蚕日誌などの資料を展示しています。
"東側長屋"では梁や柱など
長屋門の建物部材や土壁を展示するほか、
瓦屋根の構造を再現した構造模型の観覧。
高山社の絹産業に加えて日本建築の技術、
歴史文化を体感することが出来ますよ。
今回は時間の都合上
"東側長屋"のみの見学です。汗
母屋だけでなくこちらも是非、
見学していって下さいね。
その他の見学できる施設
なお、長屋門以外にも
敷地内は見学できる施設が充実。
"母屋兼蚕室"の東側には外便所。
内部は大便所が東側に2ヶ所、
西側に1ヶ所配置され、
その間に小便用があります。
小便用のむき出し感ね(*ノωノ)アァァ
また"母屋兼蚕室"の奥には
焚屋(風呂)が見え隠れします。
内部は向かって右側が焚屋、薪倉庫
左側が風呂になっています。
五衛門風呂っ(‘Д’)クワッ
これらの施設も世界遺産!
忘れずに足をお運び下さいませ。
高山社情報館|高山社跡ガイダンス施設
なお、高山社跡から少し離れた所に
高山社情報館と言う施設。
高山社跡の交流センターの中核施設として
平成28年4月8日にオープンしました。
場所は高山社跡より市街地方面へ200m。
三名川に掛かる橋を渡るとその姿を現します。
ちょっと奥まったところにあるので
お見逃しのないようお気を付けを(´Д`)笑
開館時間は9:00~17:00。
休館日は年末年始。
入館料は無料です( ・ㅂ・)و ̑̑グッ
情報館内は高山社蚕業学校や分教場
養蚕教師についてのパネル、
養蚕道具、寄贈資料等を展示し、
かつて日本の養蚕業をリードした
高山社と藤岡の養蚕業について紹介しています。
お土産やグッツの販売もあるので
藤岡の経済をしっかり回してって下さい。笑
情報館の外には藤岡の偉人
高山長五郎氏の銅像が建っています。
しっかりご挨拶していきましょう。
なお、高山社情報館の横を通る道は、
市営駐車場から高山社跡までの
遊歩道になっています。
気軽に立ち寄ることが出来るので
是非、セットでお出掛け下さいませ。
高山社情報館の詳細は以下をご参照下さい ↓
高山社情報館(たかやましゃじょうほうかん) | |
住所 | 群馬県藤岡市高山217番地1 |
問い合わせ | 0274-23-7703 |
開館時間 | 9:00〜17:00 |
休館日 | 年末年始(12月28日から1月4日まで) |
入館料 | 無料 |
公式サイト | 高山社情報館|藤岡市 |
駐車場 | 有り(無料) |
アクセス | 高山社跡から200m |
地図 |
全国の養蚕業に大きく貢献した世界遺産
難しいと言われるお蚕さんの飼育。
その飼育方法を開発し普及させて
全国の養蚕業に大きく貢献した高山社。
日本の養蚕業の発展を理解する上で
とても重要な場所だと認識しました。
「富岡製糸場と絹産業遺産群」
の名で世界遺産に登録され、
「絹産業遺産群」の方に
まとめられちゃっていますが、笑
"富岡製糸場"を語る上で
欠かすことの出来ない貴重な史跡です。
藤岡の市街地からは少し離れ
もはや秘境めいた場所にありますが、
それでも藤岡インターから僅か20分。
田舎の景色を楽しんでいれば
あっという間に目的地に到着ですよ。
土日ともあれば混雑が予想されますが、
平日は比較的空いてますので
ゆっくりと施設内を見て回れます♪︎
藤岡市のお出掛けの際は是非(。・Д・)ゞ
これにてまとめとさせて頂きます。
長々とご精読ありがとうございました。
高山社跡について
高山社跡(たかやましゃあと) | |
住所 | 群馬県藤岡市高山237 |
問い合わせ | 0274-23-5997(教育委員会 文化財保護課) |
見学時間 | 9:00〜17:00(最終入場16:30分まで) |
休館日 | 年末年始(12月28日から1月4日) |
公式サイト | 高山社跡|藤岡市 |
アクセス | ■お車でお出掛けの場合 上信越道 藤岡I.Cから約10km,20分 ■電車でお出掛けの場合 JR八高線 群馬藤岡駅から約8km,タクシー20分 JR高崎線 新町駅から約12km,タクシー約30分 ■バスでお出掛けの場合 ・群馬藤岡駅から市内循環バス「めぐるん」で約35分 「高山社跡」バス停下車 ・新町駅から多野藤岡広域路線バス「かんながわ号」で約35分 「高山社跡」バス停下車 |
地図 |
富岡製糸場
群馬県富岡市に設立された
日本初の本格的な器械製糸の工場、
富岡製糸場についてまとめています。
高山社跡を語る上で
欠かすことの出来ない"世界遺産"!
併せてお読み頂ければ幸いです♪
群馬には観光スポットが目白押し
"高山社跡"以外にも
群馬は気になるスポットが目白押しです。
まとめてみたので併せてお読み下さい。
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