足尾銅山観光
2019年10月20日(日)
その歴史は400年を誇り、
かつて「日本一の鉱都」と呼ばれ
大いに栄えた足尾銅山の坑内観光施設。
閉山後に坑内の一部が開放され
トロッコ電車に乗って、
全長700mの薄暗い坑道に入っていくと
当時の辛く厳しい鉱石採掘の様子が
年代ごとにリアルな人形で再現されます。
ちょいと群馬を飛び出して
栃木の人気観光スポットへ٩( ‘ω’ )و
お出掛けしたのは足尾銅山(あしおどうざん)。
栃木県日光市にある
「生きている歴史博物館」です。
自分の中では足尾銅山と言えば
「足尾銅山鉱毒事件」。
内容は端折りますが、笑
中学生の頃に授業で勉強したなぁ・・・。
ともあれ今回は、かつて栄えた
足尾銅山の坑内施設で歴史の勉強を。
令和になりても昭和のまま、
時計の針は止まりて。
タイムスリップをしたかのような
錯覚すら感じる見学になりました。
この記事の目次
足尾銅山観光とは
1610年栃木県足尾に初めて銅が発見され
江戸幕府直営の銅山として栄えました。
1877年に民営化された後は
最新の技術や設備が整い、
1890年代には日本の銅の40%を算出する
日本一の銅山になりました。
長らく繁栄した銅山は
時代の流れにより1973年には閉山。
足尾銅山観光として坑内の一部を開放し
銅山の歴史や仕組みが展示されています。
所在地
足尾銅山観光の場所は
栃木県日光市の足尾町通洞(つうどう)。
群馬県と栃木県の県境、
緑豊かな山間に位置します。
実は今回のお出掛けまで、
足尾銅山って群馬県だと思っていたのは
ここだけの秘密にしといて下さい(*ノωノ)
アクセス方法
群馬県民なもんで
群馬方面からのアクセス方法を。
お車でのお出掛けであれば、
北関東自動車道 伊勢崎IC、
もしくは太田藪塚ICから北へ約50km。
国道122号線をひたすら
栃木方面へヒルクライム。
道中は山道のためクネクネと・・・。
車酔いせぬようご注意下さいね。
道沿いに山道をのぼり
「遠下」の信号を斜め左方向へ。
程なく進み「銅山観光入口」を
曲がればすぐ目的地周辺です。
電車でのお出掛けであれば、
「わたらせ渓谷鐡道」を利用して
銅山を目指します。
最寄り駅は通洞(つうどう)駅。
駅から目的地まで約450m。
ゆっくり歩いても10分程度かな。
駐車場
駐車場は入口の脇に
無料駐車場がございます。
何台停めれるかは定かではありませんが
広いのでいっぱい停めれるかなと。笑
足尾銅山観光・・・スタート!
今回は車で来たので
駐車場に停めて入坑の運びです。
インパクトのあるオブジェが
お出迎えしてくれます。
そこを潜りて入坑券売り場へ。
入坑券売り場
ほどなく歩くと左手に
入坑券売り場が見えてきます。
ここで入坑券を購入します。
入坑料金とお得な割引情報
入坑料金は個人であれば
大人が830円、小・中学生は410円。
(2019年10月現在)
事前に調べた時は820円だったので
少し値上がりしたのかな?
※令和元年10月1日から
入坑料金が改定されたようです。
ともあれ割引情報をさらりと。
とちぎ旅ネットと言うサイトから
パスポートの提示で
入坑料100円引を発見しました。
冊子版とアプリ版があるようで
自分はアプリ版で割引してもらいました。
1人100円引きとなるようなので
人数が多いと結構な額になります。
お出掛けの際は是非、
アプリのダウンロードを!
とちぎ旅ネットの
パスポートはこちらからゲット ↓
ステーション
入坑券を購入したら
ステーションへと歩みます。
うん、駅ね(‘ω’)
ここからトロッコ電車に乗って
銅山へ入坑する運びです。
トロッコ電車は15分間隔で
運行しています。
発車時刻までここで待ちます。
うん、まさに駅の待合所だ。
トロッコ電車でGO
定刻になると従業員の方が
トロッコ電車へ案内してくれます。
トロッコ電車に寄り添うよう
渡良瀬川の清流が。
その流れを横目にガタンゴトン。
途中の駅で一番前の車両を切り離し
そこからは従業員の方が運転。
勢いよく通洞坑へ駆けて行きます。
このトロッコ電車ね、
アトラクション感覚でお子様も大喜び。
乗っている時間はものの僅かですが
この時点でテンションMAXだ(‘Д’)クワッ
足尾銅山跡・・・入坑
全長700mの薄暗い坑道に入り
トロッコ電車を降ります。
いよいよ坑内の見学スタート。
外の気温とは一転、
坑内は少しヒンヤリと。
夏場はそれが心地良いかもしれませんが
秋~冬は少し寒いやもしれません。
羽織るもののご用意を。
トロッコ電車から正面に向かうと
まだまだ続く坑道が・・・。
掘り開いた坑道の総延長は
1,234kmに達するそうです。驚
(およそ東京から福岡間)
すごいなぁ、よく掘ったなぁ(;´・ω・)
光で照らすと限りなく
線路が続いている感じ。
すごいを通り越して
色んな意味でおっかない。
ともあれそこからUターンして
見学コースを順路に沿って進みます。
坑内は天井低く、
そこそこ身長がある方は
屈んで移動しないと頭をぶっつけます。
慎重に移動下さい(‘ω’)ン?
当時の辛く厳しい鉱石採掘の様子が
年代ごとにリアルな人形で再現。
リアル過ぎ、かつ暗がりで
不気味さに拍車が掛かるんだな。
開運洞
見学コースには神社が設けられており
掘削作業の無事を祈ったものだとか。
場所により天井から
冷たい雫がポタポタと肩に落ち・・・。
それに加えて坑道の独特な雰囲気ね。
鍾乳洞とはまた非なる暗がりです。
是非、体感して欲しい。
なお、お写真を撮られる方は
三脚が正義だと思われます。
真っ暗なのでシャッタースピード
とても遅くなりますよ!
展示室
真っ暗な坑道を程なく進むと
展示室へ続きます。
ここでは探検シアターがあり、
「源さんの足尾銅山採掘紀行」と言う
約8分間の映像を見ることが出来ます。
また、見学してきた坑道で
行われていた採掘作業が、
より楽しく詳しく解説されます。
お子様も理解が深まる・・・かな(‘ω’)
また、足尾銅山のオブジェの展示や
製錬法、選鉱についての解説、
坑内で採掘された
鉱石などの展示もあります。
銅以外にも綺麗なのが採れますね♡
資料館からまた少し
坑道を歩くと出口が見えてきます。
これにて坑内見学終了。
坑外にもリアル人形や
削岩機の体験コーナーなどがあり、
まだまだ見学は終わらない。
鋳銭座(銅銭の資料館)
坑道を出ると正面に
江戸時代に足尾で鋳造された
寛永通宝を造る行程が、
模型で再現されている
資料館 鋳銭座があります。
職人が鋳銭場にやって来る所から始まり
溶かした銅が銭に変わるまでのお勉強、
今まで使われてきたお金の展示・・・
などがある資料館です。
資料館の外には寛永通宝のオブジェ。
寛永通宝は一文銭。
江戸時代を通じて広く流通した銭貨。
寛永13年(1636年)に創鋳、
幕末まで鋳造されていたそうですよ。
そのうち足尾で作られた寛永通宝には全て
裏に「足」と言う字が刻まれ、
足字銭と呼ばれているそうですよ。
行きはトロッコ、帰りは階段
乗ってきたトロッコ電車は
行きっぱなしになってしまうため、
帰りは階段で帰ります。汗
(実際は行きっぱなしじゃと思いますが・・・)
トロッコ電車の線路や駅など
来た道を横目に階段を上ると・・・
レストランハウス 売店
「銅もありがとう また銅ぞ」
なんて小粋なジョーク。
笑ってなんかない(*ノωノ)
うまく出来ているものでその先は
お土産コーナーが待ち構えています。
昭和で時間が止まったかのような
古き良き名店街。
懐かしさすら感じるんだ(‘ω’)
販売されているものには
やはり銅製品が多く。
良心的な価格設定が好印象です。
そこも時間が止まっているのか!笑
足尾の経済を回してって下さいね。
お土産コーナーの上の階には
お食事処もございます。
こちらもかなりの昭和レトロ。
「レストハウス足尾 ヒロⅡ世」とか
色んな意味で深みを感じます。
休憩にランチに是非、
寄ってみてはいかがでしょうか。
通洞鉱山神社
レストハウスをあとにして
程なく歩くと右手に現れる神社。
足尾銅山の本山坑・小滝坑・通洞坑の三山に
それぞれ山神社が建てられており、
この神社は銅山最盛期の頃(大正9年)
鉱業所の移設に伴い造営されたようです。
足尾銅山観光のまとめ
グルッと1周1時間程度。
じっくり観て回れば
もう少し掛かるかもしれませんが、
概ねその位の時間があれば
見学できるんじゃないかなと。
昭和レトロと言うか
ノスタルジックと言うか・・・
時が止まったかのような
施設ではありますが、
今後も後世に語り継いで欲しい
貴重な坑内観光施設です。
辺りには古河足尾歴史館や
古河掛水倶楽部など
関連施設もございます。
更には産業遺産群なども残り、
日本一の鉱都の歴史を歩むことも。
足尾銅山観光は坑内のみに非ず。
界隈も是非ご散策下さい。
ここでしか観ることの出来ない
貴重な景色が待っていますよ(*’ω’*)
これにて足尾銅山観光記を終わります。
長々とご精読、ありがとうございました。
足尾銅山観光について
足尾銅山観光(あしおどうざんかんこう) | |
住所 | 栃木県日光市足尾町通洞9-2 |
問い合わせ | 0288-93-3240 (足尾銅山観光管理事務所) |
営業時間 | 9:00~16:30(閉園17時00分) |
定休日 | 年中無休 |
料金 | 大人830円、小・中学生410円(令和元年10月1日から入坑料金が改定) |
駐車場 | 有り 無料 |
公式サイト | 日光市|足尾銅山 |
アクセス | わたらせ渓谷鐵道 通洞駅から徒歩約5分 JR日光駅または東武日光駅から市営バスで53分 日光宇都宮道路日光ICから約30分 |
地図 |
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