群馬県沼田市の上発知町にある
曹洞宗のお寺さん。
市の北部にそびえる迦葉山の
中腹に鎮座します。
寺号は迦葉山 龍華院 弥勒護国禅寺。
(かしょうざん りゅうげいん みろくごこくぜんじ)
群馬の皆様は略して「かしょうざん」と
呼ばれることが多いのでは。
「天狗の寺」としても知られ、
東京都八王子市の"高尾山薬王院"、
京都府京都市の"鞍馬寺"と共に
「日本三大天狗」に数えらています。
紅葉真っ只中の玉原ダム・玉原湖へ
お出掛けの前に参拝したのがこのお寺。
北毛エリアへのレジャーの際に
出掛けたい観光スポットのひとつです。
くねくねと参道を登り、
行き着いた場所にぽつんとお寺さん。
大天狗と小天狗に出迎えられ
拝殿に誘われれば、あれまびっくり!
一面、天狗のお面だらけだったんだ。
この記事の目次
- お寺の場所とアクセス方法
- 迦葉山 弥勒寺までの道のり
- 参道(さんどう)
- 山門(さんもん)
- 慈愍門(じみんもん)
- 迦葉山弥勒寺 大駐車場
- 聖観音菩薩がお出迎え
- 迦葉山弥勒寺の境内へ
- 迦葉山 龍華院 弥勒護国禅寺
- 竜頭水(お水屋)
- 千手観世音菩薩
- 青年研修道場(坐禅堂)
- 鐘楼(しょうろう)
- 中峯堂(中峰閣)・ 拝殿
- お借り面と種銭(たねせん)
- 龍願閣(総受付)
- 中雀門・洗心池
- 迦葉堂(かしょうどう)
- 開山堂(かいざんどう)
- 和尚台・迦葉山山頂へ
- 本堂(ほんどう)
- 境内の仏様・お地蔵様
- 迦葉山弥勒寺 案内図
- 迦葉山弥勒寺から境外へ
- 馬かくれ杉(天然記念物)
- 10年に一度の大開帳
- 迦葉山弥勒寺のまとめ
- 迦葉山龍華院弥勒寺について
- 群馬県沼田市の観光・グルメまとめ
お寺の場所とアクセス方法
お寺の場所は群馬県沼田市の上発知町。
沼田の市街地からは少し離れた
山奥の静かな場所に佇みます。
玉原高原へ向かう際に
県道266号線を北上する訳ですが、
その道中を迦葉山方面へ左折。
ちょいと険しい山道を
ひたすらのぼると目的地に到着です。
お車でお出掛けの場合は、
関越自動車道 沼田I.C.から
迦葉山方面へ約20分くらいで弥勒寺。
公共機関をご利用の場合は、
JR沼田駅から迦葉山行きのバスで40分、
「迦葉山」バス停で下車。
で、バス停からは徒歩、
約1時間位で弥勒寺に到着です。
迦葉山 弥勒寺までの道のり
文字だけだとわかりづらいと思うので
写真を交えて説明していきますね。
写真にうつる橋を渡って、
100mでお土産屋さんが現れます。
そこの角っこを左折。
そこから道幅がグッと狭まる山道に。
その山道を登り始めると
右手に参道と山門が見えてきます。
参道(さんどう)
迦葉山 弥勒寺までの参道で
補陀坂と言うそうです。
人々の苦悩を救う観音菩薩の
在わす所を補陀と言い
理想の別天地で
桃源郷の趣きが漂う所である
その入口に見合った坂
・・・との記載がありました。
桃源郷までの道のりは
厳しいよってことでしょうか(‘ω’)
山門(さんもん)
補陀坂を進むと程なくで
山門が現れます。
兎に角でかくて立派!
感動すら覚えます。
弥勒寺の境内までは
まだまだ距離がありますが、
ここへは是非お立ち寄りを。
むしろ参道なんだから
歩いてお寺を目指すも良し・・・
ですが険しい山道を歩く
装備をしてこなかったので、
今回は車で・・・。苦笑
先を急ぐことにしました。
山門の入口にはお土産屋さん。
今回はそこの隅っこに
車を停めさせた頂きました。
訪れた時間が早かったので
営業時間前だったのかな?
お店は開いていませんでした。
慈愍門(じみんもん)
山門から車を程なく走らせると
カーブに門が現れます。
慈愍門(じみんもん)なる門で
参道と繋がっている模様です。
「是より徒歩20分」との
記載がありますが、
案内図では徒歩約30分(;´・ω・)
どちらが正解かは定かですが
参道(遊歩道)にはこの門の他に、
慈愍橋(じみんばし)や四阿(あずまや)
黒門や茶屋、弥勒橋など、
参道をのぼった人にしか見られない
スポットもあるようですね。
時間と体力に余裕がある方は是非、
参道をのぼってお寺を目指しては・・・。
迦葉山弥勒寺 大駐車場
ともあれ体力にも時間にも
余力のない自分は車で目的地まで。
山道をのぼりきり大駐車場へ。
とても広くお手洗いも完備。
白線が消えており
どう停めていいかわからなかったので、
とりあえず壁際に停めたんだ。
大駐車場から数十メートルの所に
第二駐車場もございます。
こちらもそこそこの広さ。
併せれば結構な台数が
停められると思いますよ。
で、やっとこさ弥勒寺の境内へ・・・。
聖観音菩薩がお出迎え
境内への道のりの中、
聖観音菩薩様がお出迎えを。
大きくて迫力あります。
その脇には弥勒寺境内の案内図や
迦葉山登山道マップがありました。
その横には真田伊賀守の墓
ってのがあったのですが、
長くなりそうなので
割愛しておきますね。苦笑
迦葉山弥勒寺の境内へ
聖観音菩薩様の横にある
階段を上りいよいよ境内入りです。
迦葉山 龍華院 弥勒護国禅寺
小天狗と大天狗に出迎えられ。
正面に見えるのが中峯堂の拝殿。
そこへの参拝の前にグルッと
境内を歩いてみることにしました。
竜頭水(お水屋)
境内入りするとすぐ左手に竜頭水。
いわゆる手水舎ですね。
まずはここで身を浄めましょう。
千手観世音菩薩
そこから中峯堂の方へ向かうと
木陰に千手観世音菩薩様。
あまり目立たぬところで
ひっそりと佇んでおりました。
青年研修道場(坐禅堂)
中峯堂を正面にして左手には
青年研修道場(坐禅堂)があり。
大きな天狗面と
住職であった大島恭龍老師の像が。
大天狗の下駄も祀られています。
鐘楼(しょうろう)
そこから目を中峯堂方面へ向けると
鐘楼が見受けられます。
静かに鐘を打たれるのを待つ。
うん、立派だ(‘ω’)
中峯堂(中峰閣)・ 拝殿
鐘楼からいよいよ中峯堂へ。
「中峰閣」や「鎮守堂」とも
呼ばれているようですね(‘ω’)
・・・入る前から視線を感じ
独特な雰囲気を醸し出します。
お子様はこの視線に
耐えることができるのか。笑
大人でさえ少し躊躇するもん、
おっかないだろうなぁ(;´・ω・)
意を決して拝殿へ。
大小さまざまの天狗面に
迎え入れられます。
天狗の霊峰・・・
天狗堂と言われるだけあり、
おびただしい数の天狗面。
目ぢからっ(‘ω’)ギロッ
大天狗はとんでもない迫力。
悪いことしてないんだけど
その目で見られるとね・・・
ゴメンナサイ(*ノωノ)
お借り面と種銭(たねせん)
なお、拝殿には
お借り面と種銭なるものがあり。
お借り面とは、
1 お面を借りて帰る
2 神棚(又は仏壇)に祭る、
開運のご利益がある
3 翌年、参道の茶店で
お礼参りのお面を買う
4 借りたお面と一緒に
「お返し面」の方へ供える
5 お借りした面の方から
新たにお面を借りて帰る
と言うなわらしです。
借りたら返しに来なきゃならん
ループに陥るのです。笑
種銭(たねせん)とは、
箱に入るお金を持ち帰ると
翌年、お参りの時に、
種銭が元になってたくさん増える・・・
と言う有難いお金だそう。
で、昨年持ち帰ったお金は
倍にしてお返しするんだって。
なんとか商法か何かですか?笑
とりあえず、お借り面は借りてきた。
また返しに行かなきゃなんだ。
これらのすぐ脇では
お札や御守りの販売もありましたよ。
龍願閣(総受付)
中峯堂のすぐ右側には龍願閣。
ここが弥勒寺の寺務所のような所です。
御守りなどの販売は先の中峯堂で
ここは総受付だとのこと。
御朱印の受付はここのようですね。
中雀門・洗心池
龍願閣のすぐ右隣りには中雀門。
この門から迦葉堂や
和尚台・迦葉山山頂へ行けるようです。
廊下の下を潜って・・・
橋を渡り、正面の階段を上ると
迦葉堂が見えてくるんだ。
橋の下には洗心池が静かに。
そんなに長くはないけれど
意外と急勾配なんだ。
足がパンパンになる(;´・ω・)
ようやく迦葉堂がお目見えです。
迦葉堂(かしょうどう)
中峯堂などより更に上、
迦葉堂が孤高にそびえます。
禅宗寺第2代摩訶迦葉大和尚を
祭っているそうですよ。
開山堂(かいざんどう)
迦葉堂から少し下ると開山堂。
天台宗当山開山円仁慈覚大使、
曹洞宗当山開山天巽慶順禅師など歴代住職、
檀家のご位牌を安置するお堂だそう。
和尚台・迦葉山山頂へ
なお、中峯堂のすぐ脇を通って
和尚台・迦葉山山頂にも行けます。
今回は登山装備が・・・(以下略
健脚さんは是非、
そちらへも足を延ばしてみては。
そそくさと境内へ戻ります。
本堂(ほんどう)
先の中雀門のすぐ右手には本堂。
天狗面が鎮座するの中峯堂に
一極集中しがちですが本堂はここ。
しっかりとご参拝を!
本尊
聖観世音菩薩
開山
天台 円仁慈覚大師
曹洞 天巽慶順禅師
開基
葛原一品親王
当山は、古く1200年前
開創康正2年曹洞宗に改宗され、
徳川初代将軍の祈願所として
御朱印百石、寺領718町歩10万石の
格式を許された別格地である。
夏は霊鳥「仏法僧」が鳴く深山
幽谷の霊場であります。
境内の仏様・お地蔵様
この他、境内の至る所に
仏様やお地蔵様が鎮座します。
お堂以外のところでも
見どころがたくさんです。
迦葉山弥勒寺 案内図
今回歩き回った境内の案内図。
ご紹介していない建物は
写真を撮り忘れたんだ(*ノωノ)
迦葉山弥勒寺から境外へ
ひとしきり境内を散策後、
お寺さんを後にします。
境内入りする際に上った階段以外にも
スロープがあり帰りはそちらから・・・。
聖観音菩薩様の
背を見ながら駐車場へ。
馬かくれ杉(天然記念物)
案内図を見るとスロープから
駐車場までの道のりに、
馬かくれ杉なる杉があるようです。
ちょっとどれだかは
わからなかったんだ(;´・ω・)
そこいらに記事の最初に紹介した
山門から続く参道の出入口があるので、
参道から歩いてこないと
わからないようになってるのかな。
下ったらまた上らなにゃだし・・・
今回は諦めることにしたんだ。
一番大きいやつが
それってことにしておこう。笑
10年に一度の大開帳
なお、弥勒寺では
10年に一度、大開帳が行われます。
中峯堂奥殿の厨子がその時に開かれ
御神体を拝することができます。
直近では平成27年に実施。
次回は令和7年(2025年)とのこと。
参拝は1,000円。
8:00~17:00の間に1日6回の
ご祈祷も行われるようですよ。
まだ少し先の話なので
気になる方は忘れぬようメモ下さい。
自分は絶対に行くって
もう決めているんだ( ・ㅂ・)و ̑̑
迦葉山弥勒寺のまとめ
沼田の山奥に天狗の霊峰 迦葉山有り。
春は同町内に咲く、孤高の桜
「上発知のしだれ桜」の開花と共に。
夏は女性だけで担ぐ天狗みこしで有名な
「沼田まつり」に合わせて。
秋は色付く玉原高原の
「紅葉」のコントラストとセットで。
冬は・・・12~3月は積雪がありますので
お出掛け前に必ずお問い合わせ下さい。
「10年に一度の大開帳」は必修科目!
四季折々の沼田の絶景と共に
日本一の天狗面に会いに来てみては。
なお、「修行体験」も出来るようです。
詳しい日程や料金については
公式サイトからお問い合わせ下さいませ。
これにてまとめとさせて頂きます。
長々とご精読ありがとうございました。
迦葉山龍華院弥勒寺について
迦葉山 龍華院 弥勒護国禅寺 (かしょうざん りゅうげいん みろくごこくぜんじ) |
|
所在地 | 群馬県沼田市上発知町445番地 |
問い合わせ | 0278-23-9500 |
見学 | 夏6:00~17:00 冬6:30~16:30 紅葉見頃:10月下旬~11月中旬 |
公式サイト | kasyouzan.jp |
駐車場 | 60台無料 |
アクセス | 関越自動車道 沼田I.Cから車で20分 JR沼田駅から迦葉山行きバス40分「迦葉山」下車 迦葉山バス停より徒歩1時間(2.5km)。 |
地図 |
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